漫画家の葛藤を描く舞台『ローリング・サンダー』が西区八軒「生活支援型文化施設コンカリーニョ」で再演!

弦巻楽団の『ローリング・サンダー』

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2025年8月、札幌演劇シーズン2025のトップバッターとして劇団「弦巻楽団」(代表:弦巻啓太=脚本家、演出家。第2回「日本みどりのゆび舞台芸術賞」選考委員賞)が、少女マンガ制作の現場を舞台にしたオリジナル戯曲『ローリング・サンダー』を17年ぶりに再演します!

ローリング・サンダーの開催日時など

ローリング・サンダー
会場 札幌市西区八軒1条西1丁目2-10 ザ・タワープレイス1階 生活支援型文化施設コンカリーニョ
開催日時 2025年8月2日(土)~ 9日(土)全10ステージ
※各開演時間。開場は開演の30分前
※上演時間は約100分を予定
出演 相馬日奈(弦巻楽団) 木村愛香音(弦巻楽団) 髙野茜(弦巻楽団)
赤川楓 佐久間優香 岩波岳洋 宮脇桜桃 永崎ちひろ(Aercs企画) 中禰颯十(我等、敵モドキ)
櫻井保一 温水元(満天飯店) 町田誠也(劇団words of hearts)
料金〈前売・当日ともに〉 一般:4,000円 ・ U-25:2,000円 ・ 高校生以下:1,500円
※税込。日時指定。自由席。 ※未就学児童の入場はご遠慮いただいております。
チケットは、ローチケ、道新プレイガイド等各種プレイガイド他、ウェブでもご予約いただけます。
スタッフ 音楽:加藤亜祐美 舞台美術:高村由紀子 照明:秋野良太(北海道ステージアートアライアンス)
音響:大江芳樹(ほりぞんとあーと)
衣裳:佐々木青 舞台監督:上田知
宣伝美術:勝山修平(彗星マジック)
制作:佐久間泉真(弦巻楽団)
主催:札幌演劇シーズン実行委員会
作・演出 弦巻啓太
漫画 恵三朗(代表作『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』月刊アフタヌーン(講談社)にて連載中)
ホームページ 公演情報ページ

劇団・弦巻楽団 × 道内在住漫画家・恵三朗のタッグ!

弦巻楽団の『ローリング・サンダー』

弦巻楽団の『ローリング・サンダー』

物語の中心にいるのは、売れない若手マンガ家とその担当編集者。

彼女らのぶつかり合う姿を通して、女性クリエイターが抱える「描く・働く・生きる」葛藤を浮き彫りにする物語です。

今作の最大のトピックが、道内在住の漫画家・恵三朗(『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』)とのコラボレーション。

恵三朗は舞台映像用の全作画を担当し、〈現実〉〈スクリーンに投影されるマンガ〉〈舞台上に現れるマンガのキャラクター〉という三層構造で、“超現実的”なエンタメ演劇を立ち上げます。

 

札幌市はマンガを核にしたポップカルチャー振興を掲げ、官民19社による一般社団法人SamaLitを設立するなど、まちづくりの新モデルを進行中です。

また市議会総務委員会では「マンガを活用したまちづくり」が報告され、専用ライブラリーや企画展の経済効果が期待されています。

本公演もマンガ文化や道内漫画家の漫画作品を「演劇」という文化イベントを通じて体感できる格好の機会になるでしょう。

 

公演は2025年8月2日(土)~9日(土)、生活支援型文化施設コンカリーニョで全10ステージ。

地域と次世代をつなぐ施策として中高生50名無料招待やU25割引など、世代を問わず演劇デビューを後押しする仕掛けも用意されています。

さらに「#好きな漫画を語らせろ」SNS投稿キャンペーンで、札幌のマンガファンが作品に参加できる仕組みを展開中。

Xキャンペーン「#好きな漫画を語らせろ」について

 

マンガゆかりの街・札幌が掲げる「ポップカルチャーでまちを元気にする」方針を体現する舞台をどうぞご期待ください!

弦巻楽団の『ローリング・サンダー』-初演写真

初演写真

弦巻楽団の『ローリング・サンダー』-初演写真

初演写真

弦巻楽団の『ローリング・サンダー』-初演写真

初演写真

弦巻楽団の『ローリング・サンダー』-初演写真

初演写真

ストーリー

告白するのはまだ早い。バトルはもう始まっている!!

時は200X年──売れないマンガ家・木下睦月は、担当編集者・勝村一子から新作のテーマを強要される。

“売れて売れて売れまくるパーフェクトな少女マンガを描け!”

血と汗とバイオレンスを愛する睦月は、横暴な一子やアシスタント、言うことを聞かない登場キャラクターたち、そして自分の性(サガ)とプライドに振り回されながら、「究極のラブストーリー」を生み出すべく筆を握る!!瞳に輝く星を入れる!!

果たして、パーフェクトな少女マンガは完成するのか!?

主演の紹介

マンガ家・木下睦月役 相馬 日奈 俳優・脚本家・演出家。弦巻楽団所属。
札幌市出身。高校3年生のときに弦巻楽団が開講する「演技講座」を受講し、2016年に正式に入団。以降、多数の劇団本公演に出演。俳優としてだけでなく、自身の脚本の上演や外部団体の演出(イプセン『人形の家』2020年)、さらには演劇的手法を用いたワークショップ講師など、精力的に活動する。
担当編集・勝村一子役 木村 愛香音 俳優。弦巻楽団所属。

函館市出身。高校の芸術鑑賞で演劇に出会い、札幌移住後は演技講座を受講。

2016年に入団。

以降、俳優としてだけでなく、制作や演出助手などで幅広く活動する。

主な出演作:『センチメンタル』2018年、『死にたいヤツら』2021年、『ナイトスイミング』2022年、『セプテンバー』2023年など。

演出家からのコメント

鼻息荒かった30代の自分は、弦巻楽団らしいエンターテインメントを目指してこの作品を書きました。
弦巻楽団らしい?──欲張りな自分は、娯楽と文化、もしくはそのどちらでもない地平で、てっぺんを取りたいと思っていました。
前衛と定番の良さ、どちらも兼ね備えたい。「分かる人にだけ分かる」も、「誰にでも楽しめる」も。
活動を振り返ると、自分にとっての節目がいくつかあります。創作の苦しみを経て掴んだ「少年漫画が描きたい少女漫画家の葛藤」。
この『ローリング・サンダー』と、次作の『子供のように話したい』を書き上げて、自分はやっていける、と思えたことを覚えています。
「らしさ」は分からないけれど、自分は他人が書かないことを、他人が書かないやり方で書くことができる。
2000年代初頭を描いた舞台です。懐かしく、あるいは新鮮にお楽しみください。

弦巻 啓太
脚本家、演出家。
一般社団法人劇団弦巻楽団代表理事。
2003年に弦巻楽団を旗揚げし、これまで札幌劇場祭や神谷演劇賞など、数々の賞を受賞。
2015年、『四月になれば彼女は彼は』で若手演出家コンクール最優秀賞。
自らの作品だけでなく、R・W・ファスビンダー『ブレーメンの自由』、アリエル・ドーフマン『死と乙女』、アーロン・ソーキン『ファーンズワース・インヴェンション』日本初演など、海外戯曲の演出も高く評価されている。
道内各地でワークショップや学校授業を行う演技指導者としても活動し、創作と育成の両輪で舞台芸術の裾野を広げている。

公演情報ページ

弦巻楽団(つるまきがくだん)について

2003年に演出家・脚本家の弦巻啓太が設立。
ウェルメイド・コメディを中心に様々なジャンルの演劇作品を上演しており、北海道内外の数々の演劇賞を受賞。
拠点である札幌以外での公演も活発に行い、東京、愛知、大阪、北九州、沖縄、さらには韓国でも上演し、確固たる支持を得ている。
分かり易い語り口と奥深い洞察を兼ね備えた物語が「初めての観劇にふさわしい」と評価され、継続的に中学・高校への芸能鑑賞としても各地へ招聘されている。
2025年、第2回「日本みどりのゆび舞台芸術賞」選考委員賞受賞。

弦巻楽団(つるまきがくだん) 公式サイト

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